タイトル | あらすじ | 場所 | |
1 |
向う倍力 |
大覚寺村に新平という力持ちの男がいて、名が知れ渡り、お城の殿様に呼ばれるまでになる。城からの帰り道、在土村(サイジ)のお宮の藤の根を蹴飛ばした。人々が迷惑していた藤の根を取り除き、後藤関新平として、苗字帯刀を許された。 |
大覚寺村 |
2 |
平尾の天狗さん |
木村久右衛門は、一夜にして伊勢神宮を参拝し、翌日には天照天皇大神のお札を持ち帰った。天狗さんにまつりあげられた久右衛門は、紅屋こと、貧しい人たちの代弁者である松岡太平宅の奥座敷でもてなされ手元にあるお札を渡されえた。天狗がのりうつったかのように、飛んでいなくなった。 |
平尾村 |
3 |
忠犬昔ばなし |
愛犬が噛みつかんほどに鳴くので、首を切ってしまった。切った首が舞いあがり、松の木に巻きつきこちらをうかがっていた大蛇に食らいついた。一命を投げて君主をまもた事に感謝して、手厚く葬った。「犬胴松塚」として大塚神社付近にある。 |
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4 |
雨の神・神ノ木さん |
50日も日照りが続き、村では八風大明神に7日7夜の雨乞いの祈願をかけました。満願の夜の明け方に、岸本にある神木に願いをかけたら、雨をたまわると、白衣を着た1人の老人が現れて、村人に告げました。お告げの通り神木にお祈りしたところ、たちまちに雨が降りました。このようなことから、小田苅には、昔、神ノ木神社がありました。 |
小田苅 |
5 |
小池につたわる伝説 |
『小池小在所に過ぎたるものは、重兵衛おそのに寺の屋根」と俚揺が伝わっている。小池の住人重兵衛さんのところに絶世の美人がいたことと、立派なお寺があったことを唄っています。宗教心が強く、団結した村だったことがうかがえます |
小池 |
6 |
ぽいとこせ |
お婿さんが、お嫁さんの里に招かれて、だんごをよばれて戻られた。おいしかっただんごの話をしようと「だんご、だんご」と口ずさみながら家路を急いでいたが、村境の川を「ぽいとこせ」と飛んだ途端、だんごのことを忘れて、「ぽいとこせ」と口ずさみながら帰った。お嫁さんに、今日はおいしい「ぽいとこせ」をよばれてきた、家ども作ってほしいというが分からない。川を飛ぶときのはずみでできたのか、額にできたコブをなでると「だんご」のことを思い出した。 |
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